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ズバリ、金融機関は、最後までトラブル(延滞や事故等)がなく、完済してくれる方に対して、住宅ローンを融資します。
35年先まで見据えて、遅れることなく返済してくれる方に対して、住宅ローンを融資します。
早い話、しっかりと返済できることを客観的に証明できれば、金融機関は住宅ローンを融資しています。
これは住宅ローンに限ったことではなく、自動車ローンや企業への融資なども同じです。
住宅ローンの特徴は、35年以上にわたる長期間の貸し出しという点です。
この長期間にわたるという特徴ゆえに、慎重かつ丁寧にしっかりと返済能力がある人かどうかを審査します。
しかし、5年、10年、20年後の経済状態は申し込みの時点では誰にも予測が出来ませんので、申込時点の内容で審査されます。
繰り返しになりますが、申込時点で、遅れることなく返済してくれそうかどうかを審査します。
その審査の主な項目は一般的な金融機関では次の4項目と言われています。
①購入の動機
②計画性
③属性
④購入する物件
また、これらをスコアリング方式と呼ばれる方法で審査しています。
スコアリング方式にはAI技術が導入されており、4項目を点数化して合計点数を自動計算ではじき出し、金融機関ごとに独自の基準点が設けられており、その基準点をクリアしたときに、融資を承認するという方法で運用されています。
住宅を購入する理由が審査に影響します。
たとえば、子どもが成長したまたは家族が増えたので大きな家に住み替えたいといった理由や、親と同居するためにバリアフリーの家に住み替えたい、等です。
計画性とは、マイホームを購入するために日頃から毎月積み立てをしているなど、計画を持って住宅の購入を行うといった姿勢がある方かどうかなどです。
物件を見に行ったりすると、不動産業者の営業マンから、「家賃と同じくらい住宅ローン返済額で、マイホームが持てますよ」といって衝動的に住宅を購入したいと思う方もいるかもしれませんが、このような衝動的な行動で購入しようとする、つまり計画性がないとマイナスに判断される恐れがあります。
金融機関が計画性を審査のポイントとして重視する理由のひとつに、計画性がなく、お金を使う人には返済を滞らせる恐れがあるからです。
金融機関は過去に住宅ローンの返済が滞ってしまった人をたくさん見てきていますので、過去の傾向からもそのように判断しています。
住宅ローンの申込書には資金計画を記入する欄があり、住宅の購入にあたって、どのような費目にいくらくらい使うのか、その費用は自己資金なのか借入れた資金を充てるのかを記入します。
この申込書の内容を見て、金融機関は返済能力、計画性のある方かどうかを見極めて、ひとつの判断材料ではありますが、融資をするかしないかを決めています。
融資担当者との面談もありますので、その際に記入した内容が一般的に考えて違和感を持たれることのないように答えられるようにしておかなければなりませんので、あいまいなことを書いてはいけません。
購入の動機と計画性があることを金融機関にしっかりと伝えられれば問題はありません。
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